エピソード苦難の道

  • そうだっ!やってみよっと!
    ManaHouseって店をOPEN


    学校に勤務していた時に、生徒たち先生たちの話をたくさん聞いてきた。
    学校での悩み、部活、授業、将来のこと、親のこと、担任・・・


    そんなとき真剣に心の声を聴いてくれる人って・・人生の途中でいれば、少しだけ楽になれるでしょ。

いろいろあるよね・・・

  • 調理

    何?先生たちが・・・苦しんでるの?ウツっぽい・・・

    社会人として働きながら、「何かが違う」「もっとこうしたら良くなるのに・・・」

    食品会社を経て、教育現場、といくつか職を転々としながら、いつも、「本当にやりたいことなのか」と自問自答。心が熱くなることは一度もなく働き続けた。


    なぜ、生徒の持っている本当の才能を先生達はもっと引き出すことができないのか。先生達本人が、精神的に追い詰められて、ウツ的な症状で毎日苦しんでいる姿。個人が自由に子供たちの「やりたい」を形に行動を起こしたくても、部長、管理職にお伺いをたててからじゃないとできない組織。個別で対応しても、やりすぎるよと言われそれ以上関われない環境だったり。働くことへのジレンマと不完全燃焼な人生をもうこれ以上できない。


    やりたいことができない社会のおかしさ、枠社会、組織で働くことの意義。固定概念ガチガチの常識の中で動く。おかしいことを感じていながら言えないまま働くことへの抵抗などあり、「一人で何かできることをやっていこう」と心に決めた。これらのことは、生徒や先生の問題ではなく社会の問題。解決策をいろいろ模索していた。

  • 食事

    このまま高齢になって、孤独死か・・頭をよぎった。

    そんなとき、「老人漂流化・孤独死」ドキュメンタリー番組を見た。そこには身寄りがなく引き取りの家族もなく、病院をたらい回しにされ亡くなっていく高齢者の姿。


    無縁社会から老人漂流化時代。そしてソロ社会の中で若者たちが不安を募らせる姿があった。その時期まさに私も一人暮らし7年目。このまま高齢になって、孤独死か・・頭をよぎった。

    一人暮らしが長く続くと、やる気も活気も起こらなくなる。食事もめんどくさくなってスーパーの惣菜で済ませる。こうなると生活習慣病やウツ的になるのも自然のなりゆきだ。身をもって体験した。こんな社会があってはいけない。これじゃ世の中停滞するのも当たり前じゃないか・・


    「いつか人は一人になる」「夫婦であろうといつかは一人」ソロ社会でも活き活き暮らせる世の中にしたい。いつでもどこでも食べたい時に一緒に食卓を囲める仲間がいたらいいな~旅行だって、気軽に行きたい。一人でも心通える仲間がいれば生涯不安なんてなくなるはず。老人ホームだって、もしかしたら要らなくなるかも‥‥現代の長屋のようなのを創れないか。若い人も高齢者も枠のない誰でも利用できる環境をつくりたい。助け合える世の中に変えていきたい。
    いろいろと考えを巡らせている時に「横浜市の空き店舗活性化ビジネスプラン募集」が目に留まり応募。頭の中で考えていたことが形として見えてきた。

  • お問い合わせ

    事業始まりから~最終選考通過し、実現化へ

    「一人食が長く続いているもの同志が共に料理を通じ食卓を囲める現代の長屋的コミュニティを再現し活力を創り出す」プラン最終選考通過し、実現化へ


    2014:10月スタート。助成金は店内改装費の半分。もう後にもどりできない状況。なんだか、どんどん怖さに変わっていくのを感じた。

    貯めてきた貯金全額消えてしまった。最初の応募の時はウキウキしていたのに、いざ現実化が見えてくると心境が全く変わってしまっていた。


    1人、横浜の旭区の店舗の中で、友達もいない、知り合いもいない、出来上がった店内でポツンと…自然に涙がこぼれてきたのを今でも覚えている。言葉も通じない外国に1人取り残された感覚でした。

    月15万の家賃払えるのかい?どうする?見えない声が聞こえる。


    まあ、とにかくやるしかないか~ダメなら3年後にやめよう。(3年間は横浜市から縛りがあった)持ち前の笑顔に戻って食器。タオル。キッチン消耗品など買いそろえた。しかしお客さんが来ない~「シェアキッチンManaHouse横浜」が始まった。

  • キッチン

    泣ける・・・なんだか人に騙されてない??

    1日1万円稼ぐのってほんと大変だ。1,000円稼げない日々…


    1年目:イベントや、ビジネス起業セミナー、中小企業診断士との面談やらで、忙しく動き回っていた。毎日夜1時2時の生活が続いた。その頃、少しずつ地元の農家さんやFBの友達が来てくれるようになっていた。しかし何のお店だかわからない・・皆さんコミュニティに賛同してくれて、意見やアイデアを言ってくれるが、余計に分らなくなる。


    Manaでお茶やお菓子やごはんを食べながら、皆さんコンサルやアドバイス・・・いろいろ親切にしてくださる人たちが大勢きた。営業の印刷屋さんも来た。チラシ作るのサービスするから。特別価格にするよ~新聞の折込もするよ。HP作成業者もきた。是非どうですか~安いですよ。・・当時は鴨が葱しょってたようです(笑)


    人の言いなり。理念すらなく、なんだか召使のようだった。そんな人の渦の中で、印刷チラシ代金にバカみたいに高い料金を支払ったり、エプロングッズを100枚も注文してしまったり、アホポンでした。イベントを数多くしていく中でカリスマ料理人という人に集客できてないじゃない!怒鳴られる。みんなが口をそれえて言ったのが、「いくみさんのためにこんなにやってあげてるのに・・・」重い重い荷物が載かってきた。

  • 連絡

    何度も吐き気に襲われる

    もうだめかな・・


    何度も吐き気に襲われ、ウキウキすることなんてできなかった。とにかく集客にはイベントをするしかなかった。
    毎回イベントの都度、チラシ作成、チラシ配り、イベント集客、名簿管理。すべて一人でやっていた。


    人に振り回されお金に振り回される毎日が続いた。
    何がやりたいのか全くわからない~問いかける毎日。
    こんなんじゃないよね・・こんなことやりたかったっけ?声がする

自分の貯金を切り崩す毎日

  • お問い合わせ

    あっという間に2年目。新しく事業方針を打ち出す

    自分の貯金を切り崩す毎日が続いて 2015年 あっという間に2年目。新しく事業方針を打ち出す。
    「食×農×運動をテーマにシェアキッチンManaHouseの食卓を囲める居場所から現代の長屋的コミュニティを再現し活力を創り出す」


    地域の農と連動したコミュニティに力を入れていく計画。
    むだな経費をそぎ落とし、節約が始まる。経営者目線で動くいていく。
    友達対応ではなくお客様の対応をする。ManaHouseスペースをキッチン付コワーキング事業として打ち出す。
    しかし、地元の農とのコラボは波に乗れず、気持ちと、活動の歯車が合っていない。


    一緒に気軽に声賭けあってちゃぶ台囲む長屋的コミュニティがそもそもビジネスではないままコンセプトだけが浮いていた。ほとんど自信もなにもかもないまま、時間だけが過ぎ去っていった。
     

  • 居間

    今すぐやめなさい。10円ハゲ発見!

    ビジネス無料相談へ行ってみる。今すぐやめなさい。の一言。10円ハゲ発見!


    2016年 もんもんとしているうちに3年目へ。助成金の縛りは取れ、いつやめていい状態になっていた。

    私はもう辞めようと決意していた。ビジネスセンスというべきものがそもそもなかったんだ。
    1円たりとも・・ムダにしない、何でも節約…感覚を作るのが難しくきっちりした損得の計算がとても苦痛だった。


    そそれに、そもそも、人としゃべることが本来苦手じゃないのか・・なぜごはん会なんぞ、やってるのか・・
    一人が好き。無音がいい。静寂の中に一人でいたい・・
    何もしたくない・・逃げ出したい・・・
    とうとうこんなネガティブ心境が全身を覆うようになっていた。


    あれ?髪がない!10円ハゲが出来ていた・・泣きそうになるほどショックだった・・
    毎日違う人と名刺交換の日々。
    活力が残ってなかった。9月で辞める準備を進めていた矢先。
     

  • 問い合わせ

    あら?ドアをノック・・・

    あら?ドアをノック・・・薬膳教室の先生がManaでやらせてほしいと・・


    え?今までいろんな人がコラボや、共同運営したい、料理教室したい・・とたずねてきたけど、この人は今までの人とは違うかも!直感だった。


    新しい新規スタート2017年(和漢膳)薬膳教室クコの花さんと一緒に共同運営が始まる。
    とても心強かった。そしてもう一度、初心に戻り1から仕切りなおした。

    和漢よもぎ蒸しも取り入れての再スタート切る。
    そして、2018年、新規事業運営の方向性固めつつ進んでいく。

  • なにか~目覚めた気分~

    未来2018年 今新規事業運営の方向性を固めつつ進んでいたが・・


    どこが今まで弱かったのかはっきり自覚した年。発信が全然足りなかった。
    あとは計画性をもった発信を外側に向けて今度は取り組んでいこう!と新しい気持ちで新事業計画を進めた。


    ManaCollege誰でも先生誰でも生徒の拡大。
    おうち寺コワーキング場所貸出から、どこでも繋がるオンラインとリアルなコミュニティの展開。

    個人の才能の交換がお金になる循環システム。
    誰もがワクワク新しい個人の稼ぎ方の提案を仕掛ける。


    2019年~2020コロナと共に
    全てが根底からひっくり返った。
    違う時代へ、変化を受け入れること。
    私たちが取り組む事業は形を変えて、前に進む。

    そして、個々にバラバラになってそれぞれで「自分やりたいことってなんだったんだろ?」と内なる声に耳を澄ませ

    新しい細胞が生み出す自分の形を創り始める。
    本当の声が聞こえるまで、静かに時を過ごそう~